萩原義弘写真展 「ヤマに在り ヤマへ還る」
会期:2012年11月29日(木)~12月18日(火)(展示は終了しています)
全国の炭鉱や鉱山(ヤマ)を撮影して30年になります。
日本の近代化や戦後復興の原動力として貴重な資源を産出してきたヤマは、現在そのほとんどが閉山しています。
本州最大の炭田として栄えた常磐炭田も、同じように役割を終えてから年月が経ちました。
かつての施設や生活の場は、多くが解体されたり、草木に覆われたりして、痕跡すら解らなくなってしまった所もあります。しかし、そこには人々の喜怒哀楽があり、生死がありました。私は朽ち果てたものや僅かな痕跡物にも人の存在を感じます。
そして、それらを撮影し作品化することにより炭鉱の存在を後世に残せると思います。
萩原義弘(写真家)
略歴
1961年 群馬県高崎市生まれ
日本大学芸術学部写真学科卒業後、毎日新聞社出版写真部を経てフリー
さがみはら写真新人賞(2001年)受賞
写真の町東川町特別作家賞(2010年)受賞
<写真集>
『巨幹残栄・忘れられた日本の廃鉱』(窓社)
『SNOWY』(冬青社)
「にっぽん木造駅舎の旅100選」(平凡社)
<主な写真展>
1983年 グループ展「沈黙の炭鉱ー夕張は今ー」 銀座ニコンサロン(東京)
1999年 「巨幹残栄」 ヘルテン国際写真フェスティバル(ドイツ・ヘルテン)
2000年 「巨幹残栄・東日本編」 コニカプラザ(東京)
2001年 「SNOWY」 ライトワークス(横浜)
「鉱山(ヤマ)の遺産」 マールブルク大学(ドイツ・マールブルク)
2002年 グループ展「巨幹残栄・SNOWY」 新宿ニコンサロン(東京)
2004年 「巨幹残栄・忘れられた日本の廃鉱」 Days Photo GaIIery(東京)
グループ展「炭鉱(ヤマ)へのまなざしー常磐炭田と美術ー」 いわき市立美術館(いわき)
2006年 「SNOWYⅡ」 パストレイズM/A丸ノ内(東京)
2007年 グループ展「沈黙の炭鉱ー夕張は今ー」 石炭博物館(夕張市)
2009年 グループ展「文化・資源としての炭鉱展」 目黒区美術館(東京・目黒)
2009年 「SNOWYⅢ・北海道」 ギャラリー冬青(東京・中野)
2010年 グループ展「第26回写真の町東川賞受賞作家展・SNOWY及び夕張定点観測」
東川町文化ギャラリー(東川町)
2011年 「ヤマに在りヤマへ還る」 アルテピアッツァ美唄ギャラリー(美唄市)
2012年 「ヤマに在りヤマへ還る」 コールピットギャラリー(いわき市)