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福島県いわき市平字紺屋町45 紺屋町ビル3階
TEL : 0246-38-3152
FAX : 0246-38-3153


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井上武彦ワークショップ展示「実験撮影の世界 Siemens Star(無名の男、fotochaton 井上武彦を追体験する。)」

 2015年2月1日(日)~2月15日(日)(展示は終了しています)
 開催場所 コール・ピット(いわき)
 開館時間 9:30~18:00 休館日 毎週水曜

井上武彦ワークショップ展示「実験撮影の世界 Siemens Star(無名の男、fotochaton 井上武彦を追体験する。)」


今回の展示について

「この星は、きっと禍星(まがぼし)に違いありません。
凝視する瞳に立ち眩みを与えるからです。
当ワークショップはこの星に撮影という矢を射たのです」


作家コメント
もしあなたが間近な距離でシーメンス スター チャートを凝視し続けるならそこには不思議な視覚効果が起きるかと思います。
この現象は光学的な描写の齟齬(画像の干渉現象)に起因すると思われます。
人間の眼の中水晶体や網膜の上でも起こりますし写真レンズの結像でも条件次第でかなりの頻度で発生しています。
私も古い時代の銀塩カメラ・レンズを愛用していてファインダーをのぞきながらこの現象を良く目撃しました。
しかし、現代的なコンパクトデジカメや携帯のカメラでは焦点距離の短さに比例し収差もボケも縮小傾向にあるため、この現象はなかなか起きないのです。
そしてこの視覚の不可思議はなぜかかつてから現代に至るまでなかなか話題にも上ることはありませんでした。
そこでかかる視覚の不可思議の実態を体験化すべく井上武彦のワークショップでは、シーメンススターチャートを被写体として画面に配置し35mm~8x10inサイズの銀塩カメラで実験的な撮影を行いました。
体験を解りやすくするために比較対象をかねて毎回二本古い時代のレンズをチョイスし同一条件で撮影した結果を検討しました。
この展示では画面の手前、後方側のピントの合っていないゾーンの現象にご注目ください。
解像力の高いRollei製オルソフィルムやカシェ社のジーニアスフィルムを使用し撮影しています。

実験撮影に用いられたレンズの一例
Angenieux50mmf1.5
Micro Nikkor 50mm f3.5(LSM)
Summar 5cm f2(LSM)
Nikkor Auto H 50mm f2
Elmar50mm f3.5(短鏡胴)
T-Elionar 5cm f3.5(LSM)
Meyer Plasmat Sats 3+1/2in f4.5
Zenzanon 80mm f2.8 Carl Zeiss Jena
ガスク・エ・シャルコネ人像用鏡玉21cm f3(初期フランス)

【作家プロフィール】

1990~1993年、故小林彰太郎氏からのオファーでMille Migliaを撮影(二玄社、Super CG)
2010~2014年、東京 代官山で1974年以前の写真器材を取り扱うショップ「fotochaton」を経営
2013年10月よりワークショップ「 1974年以前のレンズと私。無名の男、fotochaton井上武彦を追体験する」を開催している。

blog http://fotochaton.exblog.jp
twitter @fotochaton