中島秀雄写真展「光への眼差し」
2015年5月10日(日)~5月31日(日)(展示は終了しています)
開催場所 コール・ピット(いわき)
開館時間 9:30~18:00 休館日 毎週水曜
被写体に潜む美しさを感じ取り、大型カメラを用い銀塩モノクローム写真で表現した、写真家 中島秀雄氏の作品を展示いたします。
私の写真の撮り方はシンプルです。テーマに合う空間を特定して進める場合もあれば、自然風景や都市風景にカメラを向けることはもちろんのこと、閉鎖した工場・スーパーマーケットの食品、自宅周辺に起きている変化など当たり前と思っていた空間や物に好奇心を集中するときもあります。また、雪原や、水の流れのように絶対的な美しさを求める場合は、季節や場所を考えます。
私たちの周辺には変化に富んだ様々な空間や物が存在し、それぞれ物質としての美しさを有し、形態や偶然の重なりにしばしば引き付けられます。それが何かはすぐに分からないときもあり、自分の真に表現したい意味と等しい意識が沸き起こればカメラを向けます。
時間をかけて対象の意味を探るために、私は、好んで大型カメラを使います。還布をかぶり、ピントグラスを眺めることは、私を現実の風景から引き離し、被写体を正確に見ることを容易にしてくれます。
大型カメラのピントグラスに映る画像そのものは実体であり、それを眺めることは一つの経験で、それ自体が写真作品と思わせてくれるところが魅力なのです。
【作家略歴】
神奈川県生まれ。
東京写真大学(現・東京工芸大学)卒業。写真家・細江英公氏の助手となる。
1972年、細江英公オリジナルプリント展のためのプリントを担当。
1977年、細江スタジオから独立しフリーとなる。
1986年、アメリカ・バモント州ゾーンⅥワークショップに参加。
1995年、“ゾーンシステム研究会”設立・代表。
<写真集>
『藤田昭子の原風景』(筑摩書房)
『ゾーンシステムハンドブック』(朝日ソノラマ)他
<個展>
「ナチュラル・ランドスケープ」pgiギャラリー
「光への観照」写大ギャラリー
「リバー」 ギャラリーオリーブ
「光りへのまなざし」 ポートレートギャラリー
「Ghost Town,Bodie」 アートプランニング青山、
「光への目差し」ギャラリーコールピット(2013)、他多数
<レクチャー・ワークショップ>
川崎市民ミュージアム写真講座、写真講座コルプス、東京写真文化館、東京工芸大学大学院、
大阪芸術大学、ヒットオン ワークショップ、ギャラリーイシス等ワークショップ、
東京工芸大学非常勤講師、ゾーンシステム研究会代表