田中長徳写真展「Wien 2グラムの光」
2015年10月4日(日)~10月25日(日)(展示は終了しています)
開催場所 コール・ピット(いわき)
開館時間 9:30~18:00 休館日 毎週水曜
古希を迎える写真家が若き二十代に八年暮らしたWienのモノクロスナップショット。七十年代が蘇る。
今回このような機会をいただいて写真展を開催させていただくことを大変光栄に思っております。
今回展示の作品には「2グラムの光」というサブタイトルがついています。
このタイトルは実際の光の重さでない事は言うまでもありません。
私が8年暮らした古い都の印象を一言に象徴すると、このような言葉になります。
撮影したのは今から43年も前の話ですが、私が写真家としてのキャリアをスタートした時の記念すべき作品です。
同じタイトルの写真展をこの夏、東京のギャラリーバウハウスで開催しました。
その時プリントの準備のために使用したのが私の住まいの近所のプロフェッショナルラボ、ヒットオンでした。
モノクロームのプリントを膨大に準備してそのご縁で今回の展覧会の運びとなりました。関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
オーストリアのウィーンは最近では一大観光地になっていますが、私が撮影したこの半世紀近く前の昔は、まだ見捨てられたような無名の都市でした。
つまり普段着の街の姿が写っているいるともいえます。
映画「第三の男」の世界のようなクラシックなモノクロームの街並みをどうぞお楽しみください。
田中長徳
【作者略歴】
田中長徳 Chotoku Tanaka
1947年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。1973年よりフリーランスフォトグラファー。
1973年より1980年までウィーンに在住。
1982年から1983年まで文化庁派遣芸術家としてニューヨーク近代美術館で現代写真研究。
1989年から2014年までプラハに在住
写真展多数 写真集著書は125冊にのぼる。
日本写真協会年度賞。日本写真家協会会員。大阪芸術大学写真学科客員教授。