上樂博之 写真展「サ」(展示は終了しています)
2017年4月2日(日)~ 4月23日(日)
開催場所 ギャラリーコールピット(福島県いわき市)
開館時間 9:30~18:00 休館日 毎週水曜
入館料:無料
「酒のサ、早乙女のサ、早苗のサ、桜のサ….
サとは神を意味し言葉の中にも八百万の神の断片が存在する。
写真家 上樂博之が国内外の奥深い自然の中に身を置き、
現代人が忘れてしまった遙か昔の人々が崇めた存在を探し、
大判フィルムカメラで向き合ったカラー作品を展示致します。」
【作家コメント】
僕が撮影の対象としているものは、アニミズムを感じさせる意識、名残、
そして、一体どんなものを崇めていたのか?八百万の神の正体とはなんなのか。
その断片を撮影し、視覚を通じて表象され、肉眼よって認識できるものが浮かび上がってくる。
それらを確認できた時、自然に対する見方が変わってくれればと思う。
そして過去の歴史からは、アニミズムを基礎として発展してきた神道と
日本国内で独自に発達した仏教を融合した、神仏習合(神と仏が習い合う)。
それらが分断され破壊された事実。その事とそれに由来する事の延長線上にある、今の日本の状態。
今、その結果が現れ始めているのではないかと思えてならない。
現代の文明で暮らすには、体力的は楽かもしれない。しかし、気象の変化、自然災害、環境汚染、
様々なストレスが地球を覆い始めている。
僕は、遥か昔、アニミズムと共に暮らしていたヒトが、崇めていたものを見てみたいと思う。
それは現代人が忘れてしまっているとても大切なものではないのか。
それらを再認識し、意識する事が今後の地球環境に影響を与える事ができるのではないかと
考えている。
※デジタル機材は一切使用せず、8×10インチのフィルムカメラを使用。
【作家略歴】
上樂 博之(じょうらく・ひろゆき)
1978生まれ
岐阜県出身
神奈川県在住
2012年 草舟 on Earth 個展
2012年 東京都美術館 國美藝術展 佳作
2013年 life 新潟 個展
2016年 第4回 New Nature Photo Award ノミネート